いつまでも元気で若々しく生きてピンピンコロリといきたい、そんなあなたへ。 美味しくて健康にいいレシピとその秘訣を紹介していきます。


POINT
材料(30個分)
・豚ひき肉 330g
・パナメイ海老 150g
・レンコン 100g
・椎茸 2枚
・玉ねぎ 1/3個
・生姜 1片
・桜エビ 2g
・茹でた実山椒 60~90粒程度
・酒 大さじ1
・砂糖 大さじ1
・オイスターソース 大1/2
・醤油 大さじ1/2
・塩 小さじ1弱
・シュウマイの皮 30枚

作り方

①玉ねぎ、椎茸はみじん、レンコンは粗みじん、パナメイ海老はざっくりと切る。生姜はすりおろす。

②ボウルにひき肉を入れ、塩を加えて粘り気が出るまでよく混ぜる。

③そこにシュウマイの皮と実山椒を除く全ての材料を加え、よく混ぜる。

④シュウマイの皮を手の上に広げ、③のタネをのせる。

⑤卵のパックを用意し、くぼみに④を10個セットする。
お好みで実山椒を2~3粒のせていく。

⑥開かないようにパックを両手で持ち、上下に10秒ほどふる。
30個作る場合はあと2回繰りかえす。
動画で見てみよう!


⑦数カ所穴を開けたクッキングシートをセイロ(蒸し器でもOK)に敷き、⑥を詰めて蓋をして火にかけ、蒸気があがってから10分程度蒸す。

手先を使ってシュウマイを形成すれば、大脳皮質は大喜び!
また手がかかる料理をぶっ込んできたな、と思う方もいらっしゃるだろうか。昨夏の『世界一簡単な春巻き』に続き、今回は『思わず包みたくなるシュウマイ』をご紹介したい。
餃子は作ったことがあるが、シュウマイを作ったことはないと言う方が多いように思う。その理由の一つとして、形を作る作業行程が餃子よりも想像しにくいからではないだろうか。
だが、認知症予防には、あやとりや手遊びが数多く取り入れられているように、手指を使って楽しく脳に刺激を与ることはとても効果があるとされている。『手は外部の脳』とも言われいるのだから、これを料理に応用しない手はない。
さあ、今こそ手先を使って慣れないシュウマイを形成し、大脳皮質を大いに喜ばせようじゃないか!
とは言え、脳がノらないと手が動き出すはずもない。そこで考えたのが、思わず包みたくなるやり方だ。卵のパックを使えば10個も量産できてしまう。このシュールな動画をご覧いただければ、その手軽さは一目瞭然だろう。(ご参考までに心の中では、♪さいた~さいた~チューリップ~のは~な~が~♪と春の歌を歌っている。10秒程度とはこれくらいが目安である)
もちろん、毎回卵のパックを使用しなくてもよい。手作りシュウマイの美味しさを知ってしまったら、きっと再び作りたくなってしまうだろうから、卵のパックの愛らしい形を卒業して、次は一から包んでみるのも脳にはとても良い刺激になると言える。
今回は春のメニューを意識して旬の実山椒をのせたが、季節のシュウマイを考えて楽しむこともできる。
ただ、秋に舞茸を使うことだけはおすすめしない。初回のステーキレシピでご紹介した通り、舞茸にはタンパク質を分解する酵素が含まれているからだ。何を隠そう、そのことを忘れて舞茸シュウマイを作ってしまったのは、この私だ。セイロの蓋を開けると、シュウマイの形は跡形もなく、ただただ一面にひき肉の海が広がっていたのだ。まぁ、スプーンですくえば食べられるので、大した問題ではないのだけれど。なぜなら、豚肉に多く含まれるビタミンB群は、脳疲労の回復やもの忘れの予防にも効果が期待でき、スプーンさえあればちゃんと栄養は摂取できる。
しかし、蓋を開けた時のあの光景は、私の脳にどんなに大きな刺激を与えてくれたことだろうか。

栄養士、フードコーディネーター、
フードスタイリスト、食育インストラクター
藤田香織
料理本、料理動画、レシピサイトの制作に長年携わってきた中、食を通じて子ども達の未来を明るくする活動をしたいという気持ちが高まり、近所の保育園へ栄養士として就職。日々、子ども達へ大切な一食を提供しながら、園での食育活動や食を通じた保護者支援に勤しむ毎日。プライベートでは二児の母。そろそろ子育てもゴールが見えてきたかというタイミングで、夫と共にそれならどう生きるかを考えた結果、ピンピンコロリに辿り着く。夫婦でピンピンコロリを目指す時、見えてきた理想の食生活が、保育園で教えていることと合致し、今日の活動に至る。自称、0歳から100歳までの食の幸せを考える栄養士。

おすすめの一品
モランボンのシューマイの皮
スーパーの皮コーナーでは、餃子の皮が圧倒的なスペースを確保し、複数の食品メーカーから多様なタイプの皮が売られている。それに対し、シュウマイの皮は置かれていても、ぜいぜい一種類である。そんなことからも、手作りシュウマイの需要があまりないことが伺える。いくつかのシュウマイの皮を試してみて、最も私の好みだったのがこちらの皮である。やや厚めなのか、蒸した後にもしっかりとしている印象だ。欲を言えば、もう少しもちっとした食感が欲しくて、餃子の皮で作ってみたこともあるのだが、タネとの一体感ができずに失敗に終わった。シュウマイの皮にはシュウマイの皮にしかできない絶妙な仕事があるのだ。
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