いつまでも元気で若々しく生きてピンピンコロリといきたい、そんなあなたへ。 美味しくて健康にいいレシピとその秘訣を紹介していきます。
POINT
材料(2~4人分)
・葱 6本
・レモン 1/2個
・バター 50g
・小麦粉 大さじ4
・鶏ガラスープ(粉末を溶いたものでOK) 150㏄
・牛乳 300cc
・塩 小さじ1/2
・白胡椒 少々
・ピザ用チーズ 100g程度
・仕上げ用ブラックペッパー お好みで
作り方
①葱は5㎝の長さに切り、鶏ガラスープで15分(沸騰したら弱火で)煮る。煮えたら具と煮汁を分けておく。
②レモンはよく洗いピーラーで皮を薄く剥いて細かいみじん切りにする。
③ベシャメルソースを作る。フライパンにバターを溶かし、薄力粉を加えて弱火で3分間炒める。
④葱の煮汁を100㏄を数回に分けて③に加え滑らかになるよう炒める。牛乳も同じように数回に分けて少しずつ加えて炒める。
⑤塩・白胡椒を加えて混ぜる。
⑥グラタン皿に葱を敷き、レモンを絞りかける。
⑦のベシャメルソースをかけ、チーズを散らす。
⑧230℃のオーブンかトースターで焦げ目がつくまで焼く。
⑨②のレモンの皮とお好みでブラックペッパーを散らして完成。
3分計れば失敗知らず
手作りベシャメルソースで冬のシンプルグラタン
乳や乳製品を毎日摂ることで、認知機能の低下を抑制できるという。乳や乳製品に含まれる短鎖脂肪酸や中鎖脂肪酸にその効果があるそうだ。
乳や乳製品の栄養で、まず思い浮かべるのがカルシウムではないだろうか。骨や筋力の衰えは、ねんねんころりの道へと直結してしまうので、我々世代は既に気にしている方も多いはず。それが、なんと、認知症予防までも効果を期待できると言うのだ。さあ、コップ1杯の牛乳で、今こそ骨と脳を同時にケアしようじゃないか!
認知症における乳・乳製品の研究では、穀類の摂取が多く、乳・乳製品の摂取が少ない人は、認知症リスクが高いことも分かったそうだ。麺や丼もので簡単に腹を満たしてしまうと、それ以外の副菜や主菜が十分に食べられず、栄養バランスが崩れて結果的に低栄養となってしまい、認知症へと繋がると言うのだ。
確かに、麺や丼ものの調理は、グラタンよりもはるかにハードルが低いので食べやすいのだろう。若い頃はそれでも良かったのかもしれないが、ピンコロを目指す今、それではダメなのだ。
今回はひたすら3分を信じて、是非グラタンを作ってみて欲しい。3分と言うのは、ラーメンを待つ時間ではなく、バターと小麦粉を炒める時間だ。計ってみると、これが意外と長い(笑)。けれど、しっかりと炒めることがベシャメルソースを失敗させないコツなのだ。3分を耐えれば、もうグラタンはあなたの得意料理になるはず。葱だけのシンプルなグラタンが、何故にこんなに旨いのか。ハフハフと息をもらしながら、市販品には出せない手作りベシャメルソースの美味しさとジューシーな葱の組み合わせを、十分に楽しんでもらいたい。
栄養士、フードコーディネーター、
フードスタイリスト、食育インストラクター
藤田香織
料理本、料理動画、レシピサイトの制作に長年携わってきた中、食を通じて子ども達の未来を明るくする活動をしたいという気持ちが高まり、近所の保育園へ栄養士として就職。日々、子ども達へ大切な一食を提供しながら、園での食育活動や食を通じた保護者支援に勤しむ毎日。プライベートでは二児の母。そろそろ子育てもゴールが見えてきたかというタイミングで、夫と共にそれならどう生きるかを考えた結果、ピンピンコロリに辿り着く。夫婦でピンピンコロリを目指す時、見えてきた理想の食生活が、保育園で教えていることと合致し、今日の活動に至る。自称、0歳から100歳までの食の幸せを考える栄養士。
おすすめの一品
よつ葉乳業『北海道十勝3種のチーズ濃厚コク旨ブレンド』
商品を買う時に必ずパッケージの裏を見てしまう。添加物などの余計なものができるだけ入っていないものが好きだからだ。このたぐいのチーズにはセルロースが入っているものが多い。チーズ同士を、くっつかないようにパラパラとする効果があるそうだ。そんな中このチーズは珍しく原材料にチーズしかない。セルロースが何か悪さをするような添加物ではないだろうが、私は別にパラパラを求めていないのだ。原材料がシンプルな方が、美味しく感じるタチである。