いつまでも元気で若々しく生きてピンピンコロリといきたい、そんなあなたへ。 美味しくて健康にいいレシピとその秘訣を紹介していきます。
POINT
材料(10本分)
・鶏ささみ 10本
・オクラ 10本
・春巻きの皮 10枚
・塩 少々
・胡椒 少々
・塩 小さじ1/2
・胡椒 少々
・水溶き小麦粉 適量
・揚げ油 適量(フライパンに半分くらい)
作り方
①オクラは洗ってヘタのかたいところだけを少し落とし、がくの部分を包丁でくるりと剥ぎ取る。
②ささみは筋を取る。
③ささみに塩胡椒する。
④春巻きの皮にささみをのせ、その上にオクラをのせる。
⑤手前、右、左と折りたたんでいき、最後は水溶き小麦粉をのりにして止める。
⑥フライパンに油を入れ、180℃に温めて片面ずつ揚げていく。きつね色になったら裏返す。
⑦菜箸で春巻きをつかみ、手にパチパチと振動が伝わってきたら出来上がりの合図。
⑧お好みでカレー塩、辛子醤油、柑橘などでいただく。もちろんそのままでもOK。
さあ!今こそメタボの呪いと共に夏バテを振り払い、揚げ物のサクサク食感で食欲を爆上げさせよう!
再び揚げ物の登場だ。前回は家庭料理を存分に楽しむための料理としてコロッケを紹介したが、今回は『油を使った料理を意識するため』の春巻きの登場だ。ピンピンコロリと聞いたら、油の使用を最小限に抑えた料理法をイメージするかもしれないが、実は、一日一品は油を使ったおかずを食べることを心掛けた方がいいらしい。年を重ねてからの脂肪の摂取不足は、血清コレステロールを低下させ、人間の品性の維持を難しくするという。そうなれば、要介護リスクは高まるのではないだろうか。さあ!今こそメタボの呪いと共に夏バテを振り払い、揚げ物のサクサク食感で食欲を爆上げさせよう!
とは言え、春巻きという揚げ物の料理は、ささっと食べたい日には結構ハードルが高い。沢山の具材を切り、炒め、とろみをつけ、しっかりと冷まし、どろどろの餡を巻いて、揚げる。夏場の熱いキッチンならより一層そう感じるだろう。そこで、今回は世界一簡単な春巻きをご紹介したい。まずは中身を炒めたり、冷ます必要がないので、すぐに包み始められる。そして注目すべきは、とりささみ、旬でいい大きさになったオクラ、そして春巻きの皮のシンデレラフィット感だ。お中元コーナーのラッピングのように、あっという間に気持ちよく包めてしまうのだ。今回もお手軽に片面ずつの揚げ焼きでOK。一口噛むと、ザクっと香ばしい中にふんわりとしたささみ、そこへオクラの程よい粘り気が相まって、秒でできたとは思えぬ美味しさだ。ごはんと合わせるもよし、ビールとあわせるもよし。是非とも揚げたてを楽しんでいただきたい。
栄養士、フードコーディネーター、
フードスタイリスト、食育インストラクター
藤田香織
料理本、料理動画、レシピサイトの制作に長年携わってきた中、食を通じて子ども達の未来を明るくする活動をしたいという気持ちが高まり、近所の保育園へ栄養士として就職。日々、子ども達へ大切な一食を提供しながら、園での食育活動や食を通じた保護者支援に勤しむ毎日。プライベートでは二児の母。そろそろ子育てもゴールが見えてきたかというタイミングで、夫と共にそれならどう生きるかを考えた結果、ピンピンコロリに辿り着く。夫婦でピンピンコロリを目指す時、見えてきた理想の食生活が、保育園で教えていることと合致し、今日の活動に至る。自称、0歳から100歳までの食の幸せを考える栄養士。
春巻きの中身のアレンジを考えるのも、実はとても楽しい。この春巻きを初めて口にしたとき、皮の中で生の具材が蒸されている状態なのだなと考えた。それで同じように思いついたのが、ブロッコリー、そら豆、長芋、新玉ねぎなどの食材だ。ちょっと蒸されたら、美味しくなるものをイメージして食材を選んで包んでいただけたらきっとどれもおいしくなるはず。冬は牡蠣を生のまま包んだりもする。揚げている途中で汁が染み出るのが怖い場合は春巻きの皮を二重にしてもよい。味付けはシンプルに塩。香辛料やハーブを一緒に包んで、塩をつけながらいただくのもおすすめだ。今回使用したのは、マルドンのシーソルト。小さなピラミッド型の結晶がキュートでどんな料理でもテンションを上げてくれる。素材の良さを引き出す塩の芸術品だ。