「健康で長生きしたい」「自分らしく人生を歩みたい」 そのためのヒントを本からもらってみませんか。 なかには人生の大きな転機となる出会いがあるかも。 このコーナーでは、ケアネーネ編集部が気になっている本をご紹介。 読んだあと、あなたが歩む道の先を少しでも明るく照らせるといいなと思いながら丁寧に選びます。

著者:小林弘幸
草思社
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《本を紹介する人》ケアネーネ編集部「おはぎ」

人生の目標は、ピンピンコロリ。
健康で長生きするために本気でダイエットをはじめたover50。
小さいことを気にするわりに、嫌なことは一晩寝たら忘れるタイプ。
大好きな推しの活躍を原動力に、今日も老いに立ち向かう!
疲れたときこそ読みたい!
「心と体が軽くなる」自律神経の習慣術
自律神経が人生を大きく変えるとは!?
最近、「なんとなく調子がいい日」が増えてきた。体が軽いとか、特別な成功があったというわけではない。ただ、朝起きて空を見上げるだけで一日の質が少し変わる。そんな“ちょっとしたゆとりを持つこと”が、今のわたしには心地よい。
そんな感覚を言葉にしてくれるのが、今回紹介する本『心と体が乱れたときは「おてんとうさま」を仰ぎなさい―― 人生が大きく変わる自律神経のルール』。
「自律神経って、そんなに人生に影響するの?」と驚いたあなたにこそ、ぜひ読んでほしい。自律神経がわたしたちの暮らしにとって、どれほど大切な存在かがわかるはず。
自律神経研究の第一人者が、やさしく寄り添いながらアドバイス。
著者の小林弘幸さんは、順天堂大学医学部の教授であり、自律神経研究の第一人者。
アスリートや芸能人のコンディショニング指導にも長年携わってきた。医療や研究の最前線に立ちながら、わたしたちの暮らしに寄り添い、自律神経の仕組みと整え方を伝えてくれる。
本書は、そんな小林さんのやさしい語り口調の文章によって、4つの章で構成されている。
自律神経の働きと、心と体におよぼす影響について解説。
心身を「ちょうど良い状態」に保つために24時間働き続けている自動調整システムという例えばとてもわかりやすい。自律神経を整えるためには、「自分を律し、徳を積む」行動が効果的。これにより心と体に余裕が生まれ、調子を整えることにつながるのだとか。
人間関係で振り回されないためのヒントをさまざまな具体例とともに紹介している。
たとえば、「見ざる・言わざる・聞かざる」の考え方や、SNSとの付き合い方、ボランティアに向いている人・向いていない人の特徴など、人間関係でストレスを抱え込まないためのコツが、実生活に即してわかりやすく語られている。
人間関係で振り回されないためのヒントをさまざまな具体例とともに紹介している。
たとえば、「見ざる・言わざる・聞かざる」の考え方や、SNSとの付き合い方、ボランティアに向いている人・向いていない人の特徴など、人間関係でストレスを抱え込まないためのコツが、実生活に即してわかりやすく語られている。
わたしがもっとも心に残ったのが、この第四章。
「おてんとうさま3行日記」という習慣を提案する章である。
毎晩、今日一日で「おてんとうさまに恥ずかしいと思った行動」「おてんとうさまに胸を張れる行動」「明日の目標」を3行で記す。それだけで、自律神経が整い、心のあり方まで整っていくという。
わたしも試しにやってみたが、思った以上に効果的だった。なにより、自分と向き合う時間が生まれることの意味は大きい。
押しつけない提案が心にしみる。自分のペースで整える、新しい“健康”のかたち。
本書の魅力は、「〜すべき」「〜しなければならない」と押しつけるのではなく、「こうしてみませんか?」という提案のかたちで語られるところにある。だからこそ、自分のペースで取り入れてみようと思える。
そして、なにより、専門的な内容なのにとても読みやすく、わかりやすい!
みなさんも、この本を読んで、心と体にいいことを、できることからはじめてみませんか。
その一歩が、健やかな明日につながると信じて。
目次
はじめに
《PART1》自律神経は「よい行動」で整えられる
・何か「よいこと」をしようとするときは、すでに自律神経が整っている
・大谷翔平選手はなぜグラウンドに落ちているゴミを拾うのか?
・誰も見ていないところで行う行為が本当は一番重要なのです
・因果応報。自分がやったことは、いつかすべて自分に返ってくる
・ご利益は期待してもいい。「これをやっていれば、いつかいいことがある」と思っていれば、それでいい
・「身の回りの小さなこと」から自分を立て直していくのが一番いい
・自律神経はあなたの心と体を「ちょうどよい感じ」に調整するためのシステムです
・自律神経のバランス傾向には4つのタイプがあります
・人間はおてんとうさまの光でスイッチが入るようにできている
・「自分はこれだけやったんだ」という努力を、誰も知らなくてもおてんとうさまは見てくれている
・『君たちはどう生きるか』が教えてくれること
・「聖人君子」になろうとしなくていい。むしろ、ダメな自分、できない自分を認めてリカバリーすることのほうが大事
・人生はプラスマイナスゼロ。たとえいろいろなマイナスがあっても最終的に少しでもプラスになればそれでいい
《PART2》自分を律して「よい行い」をしていると、「運」が寄ってくる
・自律神経は「自分を律する」ことによって整えられる神経である
・なぜ、超一流の人は「あいさつ」や「敬語」を大事にするのか
・「お年寄りには席を譲る」と決めておく。自分の中でルール化しておけば、迷わないしブレない
・「片づけ」は自律神経を整える基本行動である
・見習うべきは「修行僧の生活」!? 自分を律するには生活の行動リズムを正すことも大切
・「今日はどんないいことをしようか」と考えていると、毎日がワクワクしてくるようになる
・善か悪かはそう簡単に割り切れない。どうすべきか迷ったときは、おてんとうさまに自分を照らし合わせる
・おてんとうさまは、人間にとって自分を映す「鏡」のような存在なのです
・日々陰徳を積み重ねていると、少しずつ「運のいい人」になっていく
・「運気」をつかむには、「人事を尽くして天命を待つ」の姿勢が大事になる
《PART3》他人や周囲に振り回されずに済む「人とのつき合い方」
・自律神経を乱す最大の原因は人間関係だった
・人間関係を無難にこなす一番のコツは、「日光東照宮の3匹の猿」になること
・本当に大切な人間関係は10人程度。合う人は合うし、合わない人は合わない。だから、人によってつき合う距離感を変えるべき
・他人を期待しすぎない。他人を信用しすぎない
・困っている人全員に手を差し伸べようというのは、「きれいごと」でしかない
・ボランティアは、向いている人と向いていない人がいる。無理してボランティアに参加しなくても、自分なりにできることを見出して、自分なりに貢献をしていけばOK
・人には4番バッタータイプもいれば、9番バッタータイプもいる。背伸びをしたり無理をしたりせず、自分が役に立てそうなところでやれる役割を果たせばいい
・SNSで多くの人とつながれば、他人に振り回されて自律神経が乱れるのは当たり前。だからこそ、自分を揺らがせないためのルールを持つことが必要
・自分が他人にしたことは忘れて、自分が他人にしてもらった恩は一生忘れない
《PART4》「おてんとうさま3行日記」で1日1日、自分を整える
・「おてんとうさま3行日記」を毎晩の習慣にすれば、おてんとうさまに恥じない行動を取れるようになっていく
・1日にひとつ、「今日はこれをやった」ということをつくる
・人生はやっぱり修行。きっと、おてんとうさまはその修行の様子を見ている
・人生は「敗者復活戦」。今日、失敗したとしても、明日「やり直し」ができる
・「ゴール」を目指すのではなく、「スタート」を目指すようにする
・おてんとうさまを仰いで今日生まれたように世界を眺めてみる
・いつ死んでも後悔のない生き方ができるかどうか。それが日々の行いにかかっている
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