80歳でも脳が老化しない人がやっていること

著者：西 剛志
アスコム
アスコム公式HPはこちら

脳のアンチエイジングはまだ間に合う。
めざせ！スーパーエイジャー。

脳の若さを維持する方法は、自分の脳年齢を知ることからはじまる。

わたしがこの本を読んで一番衝撃的だったのは、自分の脳年齢を知ったことである。

「第3章 あなたの脳の老化度がわかる診断」で紹介されている片足立ち診断法をやってみた結果、
なんと、わたしの脳年齢は70歳代！

マジか、実年齢より20歳も上なんだけど。

ショックすぎて、片足立ちを30回以上やってみるが結果は変わらず。このままだとわたしの脳はあっという間に寿命を迎えてしまうのでは・・・と落ち込みながら読み進めると

「脳は鍛えることができます」

というありがたい言葉を発見！
そうなの？脳の老化は止められるの？どうするの？その答えが、本書には丁寧に書かれていた。

「マインド」と「習慣」を見直して、スーパーエイジャーをめざす。

著者である西 剛志さんは脳科学者。
本書では「80歳を過ぎても脳が若々しい人（スーパーエイジャー）とそうでない人（老人脳）との違いはどこにあるのか？」をテーマに、脳の若さを維持する方法についてエビデンスを踏まえながらわかりやすく解説している。
「これなら自分にもできそう！」と思える具体的なアイデアがたくさん紹介されているが、その中でも個人的に印象的だったポイントをあげてみた。


「第４章　老人脳にならないための運動」
ウォーキングよりドリブルやキャッチボール、ダーツ、卓球、ボーリングなどが脳活には効果的。具体的なやり方も紹介されている。ダンスは特に効果が高いらしい。


「第６章　老人脳にならない生活習慣」
趣味を持つ、犬を飼う、デジタルツールを使いこなすなどの生活習慣は、脳を活性化させる。例えば犬の世話には高度な脳の機能を使うので、認知機能の向上につながる。スマホで家族とビデオ通話をしたり、YouTubeで新しい趣味を学んだりすることは、脳に良い刺激を与えるそうだ。


「第７章　老人脳にならないマインドのつくり方」
この章は、特に参考になった。どれも手軽に試せそうなものばかりなので、今日からでもはじめられそう。

（1）「自分は若い」と本気で思い込む
「もう歳だから」と思っていると、本当に脳が老けてしまう。ハーバード大学の研究では、70代の人々が過去の環境で過ごしたところ、見た目や脳の働きが若返ったという。
気持ち次第で、脳の若さは保てる！

（2）「欲」と「生きがい」を持つ
歳をとると欲が減ると言われるが、これは脳の活動が鈍くなる原因に。新しい趣味を始めたり、美味しいものを食べたり、推し活したり、楽しいこと・嬉しいことは、やる気を生み出す脳内ホルモン・ドーパミンを増やすのだそうだ。
何でもいいので「楽しい！」と思えることを見つけよう。

（3）ネガティブな言葉を封印する
「疲れた」「嫌だ」「できない無理」「わからない」「もう歳だから」と言っていると、本当にそうなってしまう。脳は最後にきた情報を印象に残しやすい性質があるので、「疲れた。でも楽しかったな」「疲れた。でもよく眠れるな」などポジティブな言葉を使うだけで、脳に良い影響を与えるらしい。
「でも」の法則、すごいな！

他にも、本当に手軽に試せて、役立ちそうなアドバイスがたくさんあるので、脳の老化に不安をいだいている人は、ぜひ読んでほしい。